盆栽作りのポイントについて

盆栽作りとは、素材のもつ性質を引き出して、難点を改善しながらその美点を伸ばし、美麗ないでたちに作り出す作業です。

・素材は1つ1つに性質があります。同等の樹種であっても、枝が水平にのびものや、斜角に伸びるもの等いろいろあるのです。

鋭角に伸びる枝は、水平にしている為に針金等で矯正しても、矯正をはずすと元のスタイルに戻ります。

盆栽作りの根本原則は、無理やりに素材の性質を壊してしまうようなプロデュース方法をしない事です。

・根張りを見せる為に、竹ばし等を用いして表土を丁寧に取り除きます。

徐々にと鉢を回して、前後、左右から眺めてみて、木の総合的なスタイルを吟味します。

そして、さらに樹木いでたちが美しく見えた場所を正面に定め、そこを基準として盆栽作りを実行していきます。

・樹姿が見えてくると、枝の出具合や樹木の太さや、幹の在り方等から、ベース樹形をおのずとと想定している事ができます。

そこで、成育させたいと思う大きさを考察して、どのような樹形にするのかを定めます。

・樹形を定めしたら、整姿を行います。伸びすぎてしまっている枝は切り詰めて、不必要な枝は切り落とします。

そのときに気をつけたいのは、不必要だと思って全部切ってしまわない事です。予備枝として何本かを残しておきましょう。

・枝ぶりや幹の在り方等に難点のある時は、針金等を利用して矯正します。

素材の時では枝が暴れているので、針金を小枝にもかけて矯正を行います。

樹木は少しずつ育ち、いでたちを変化させていくので、それに順じて盆栽作り実施するようにしよう。