挿し木で盆栽作りについて

盆栽作りのやり方「挿し木」に関して解説します。

挿し木は、樹木の根や枝のパートを切り取り、それを挿して発根させ、新たな素材を作る

挿し木のメリットは、第一に、親木のもっている資質の素材をプロデュースする事が可能です。

同等の資質の素材をいくつもプロデュース事ができるし、樹木の一部を役立てている為、容易に作業ができます。

花が咲いた枝を挿し木していると、開花をその年からエンジョイできます。

挿し木のデメリットは、同種の樹木でも、すぐに発根するものと、中々発根しないものがあり、

現実に挿し木してみないとどうなるか分からない事です。

挿し木を実施する適期に関してです。

挿し穂に古枝(1年枝以上)を用いる場合は、芽が動き出す前の2〜3月が適期で、

今年伸びた新梢を用いるときは、梢が固まってくる6〜9月に実施すると有効でしょう。

挿し穂は、植え替えや枝切りのときに切った枝や根を役立てしていると有効なでしょう。

また、物珍し姿やおもしろい姿のパートを挿し穂に用いると、根付けばミニ盆栽としてすぐににエンジョイ事ができます。

挿し方は、挿し穂が少し斜めになるようにします。

挿し穂の切口を破損と発根に影響を及ぼす為、挿す時は竹ばし等を用いして穴を空けてから、ゆっくりと丁寧に挿してください。

挿し木をした後のコントロールに関してです。

新たな芽の運動がスタートするまでは、半日陰(午前中か午後に、日光が数時間のみ当たる所)に置いて、

芽が伸び出したら、日当たりのよい所へ移してください。

挿し木をした後に、ビニールで鉢をカバー“密閉挿し”をしていると、挿し穂の蒸散を抑止効果があり、成長が促されます。