盆栽の素材作りについて
盆栽の素材を作る為の、やり方の1つ「実生」に関してガイドします。
「実生」は、種蒔きからスタート、成育させて素材を作るやり方です。
実生をスタートしてから盆栽として観賞できるようになるまで長期間かかりますが、
なかにはミニ盆栽として実生1年目からエンジョイできるものもあります。
実生のメリットとしては、多くの素材を一度にプロデュースする事が可能なので、傷がなく正直な素材をチョイスできる事です。
その一方、デメリットは、親木の資質を継承する事例が少なくない事です。
また、親木が優れた素質をもっていて、その種を蒔いても、その素質を100%継承するとは限りません。
しかし、いろんな素質が登場するので、ハイグレードなものが思いがけず出てくる事もあります。
次は、種を蒔くころあいに関してです。
種を採取したら、すぐ様に蒔くほうが有益なのですが、冬期の乾燥や凍害等に対する加減に労力がかかります。
コントロールする為の設備がない時は、種の乾燥を防いで保存し、春季になったら蒔くようにしよう。
最後に蒔き方です。蒔く前日に種を水に浸けておき、水に浮いている種は芽が出ない為取り除いてください。
蒔くときには、芽が出て成育したときに葉っぱが込み合ってしまわないように、インターバルを空けて蒔いてください。
そして、土を種が隠れる状態にかぶせ、細めのジョウロを用いて、土が流出ないように水をたっぷりと供与ます。
種蒔きから行う実生は、最初から盆栽の変動や成育をウオッチできるので、非常に楽しく愛着が沸き、ムードのある盆栽が育てられます。
