「石付き盆栽」とは?について

「石付き盆栽」とは、植物の根を石に絡ませて、自然界の風景を演出している仕立て方です。

材料として利用される石には、「硬質」や「軟質」等があります。

硬質は、鞍馬石や竜眼石、溶岩等で、保水がわずかな性質だから、ビギナーには細工や手を加えるのが困難です。

また、価格も高く、扱っている盆栽ショップも少ないので、手に入れしにくいのですが、

作る事ができれば、量感のある落ち着いたムードの作品ができます。

その一方、軟質には軽石があり、手おの等を利用して容易に細工する事が可能ので、小品盆栽に適しています。

エリアによっては、川辺に転がっていおり、楽々にゲットできますが、ホームセンターやガーデニング店舗等にもセールスされています。

盆栽に関しているデータによると、鎌倉時代〜江戸時代までは、樹木を主体として石を脇にセット「石寄せ」が行われていましたが、

明治時代になると、石が主体となり樹木を付けるやり方が広がったそうです。

石付き盆栽に利用される樹種は、大体が「楓」でした。

石付き盆栽の準備に関してですが、

「樹木を主体として石をセレクトするか」「石を主体として樹木をセレクトするか」という2つのやり方があるので、

ここでは、石を主体として準備していきます。当然の事ですが、石の大きさは変わりませんが、樹木は歳月と共に大幅になります。

その為、バランスの事も構想して、最初は、樹勢や葉性が良く胴吹きしやすい、バランスの取れた小さめのものが最適でしょう。

石付けのポイントは、作業前にどんな構図にするのかを定める事です。

景観を想像しながら、石のどこに樹木を付けるかを構想しましょう。石の性質を活かし、それが隠れないようにしよう。