「盆栽村」と「さいたま市大宮盆栽美術館」について
東京都文京区千駄木の団子坂には、江戸時代〜明治・大正時代、植木屋がたくさん集い、
盆栽業を営んでいたり、菊人形を作ったりしていました。
ところが、1923年に起きた関東大震災を契機として、土地がより広くなり、「盆栽業のみの村を作る」というプロジェクトが動きました。
そして、「大宮盆栽村」が誕生しました。
このごろでは、盆栽村の周囲には、約10軒の盆栽園があり、大宮盆栽村は世界的にもネームバリュが高価なです。
盆栽村には、さくら通り、かえで通り、もみじ通り等があって、四季折々の散歩をエンジョイ事が可能観光名所となっています。
また、各年ゴールデンウィークシーズンには「大盆栽まつり」が行われ、日本全国からいっぱいの盆栽愛好者が足を運び賑わい見せます。
大盆栽まつりシーズンなかには、各盆栽園にて、盆栽相談コーナーが設立されたり、盆栽剪定の実演が行われたりします。
また、盆栽村に隣り合わせしている一角には、「さいたま市大宮盆栽美術館」があります。
このミュージアムは、世界初の公立盆栽美術館で、「旧高木盆栽美術館」の収集品を展覧しています。
盆栽の優品や貴重品を始めとし、盆栽鉢(盆器)や、鑑賞石(水石)、盆栽が描かれた浮世絵といった絵画作品、
盆栽に関するヒストリーフォークロアデータ等を公開する事で、さいたま市のトラッド事業の盆栽カルチャーを発信しています。
また、盆栽美術館は、多くの人が観賞し、盆栽村をコアとしているさいたま市内のあちこちにある盆栽園を訪ねる事で、
奥深い盆栽を感じ、トラッド事業の盆栽業を応援してもらう為の、“水先紹介人”の役目を務めています。
